雨天のキャンプは、濡れることや設営・解消の難しさから敬遠されがちですが、適切な準備とテクニックを持つことで、快適なキャンプ体験が可能です。この記事では、雨の日のキャンプを成功させるための効果的な設営・回収方法と注意事項についてご紹介します。
雨の日のキャンプは特別な魅力がありますが、準備が重要です。 テントや装備の防水対策、快適な着替えの準備などを行いましょう。雨の日のキャンプは楽しいさと挑戦が遊ぶものです。 しかし、準備が正しくても不快な体験なことも。 テントや装備の防水対策、快適な着替えの準備を怠らないようにしましょう。
雨の日のキャンプは、適切な準備とテクニックを持つことで楽しい冒険に変わります。 効果的なテント設営と整理、注意事項への気配りを忘れずに、雨の日でも心地よいキャンプ体験を楽しんでみてくださいください。
雨天キャンプの魅力は?
雨天のキャンプは嫌だな・・・と思いますよね。
ですがキャンプ当日にいきなり天候が悪くなりキャンセルもできないとなると雨天のキャンプを決行するしかありません。
雨が降ると色々面倒くさい事がおおいのですが、“雨ならではの魅力”もあるのです。
そこで、雨キャンプならではのメリットを紹介していきます。
●予約がとりやすい●
雨の日は圧倒的に“キャンプ場の予約が取りやすい”事が多く、結果的に“人が少ない”のが特徴です。
それに伴い、“キャンプ場の独占感が強く味わえる”のも魅力の一つです。
●静寂な雰囲気を味わう●
雨の日は、普段には感じる事の出来ない“静けさや風景を味わう”事が出来ます。
静謐な雰囲気は、心をリラックスさせ、雨の日だからこそ感じられる大自然の息吹と、人々との距離感が、特別な瞬間を思いつきます。
雨に濡れた自然の風景はいつもと違う色彩を表現し幻想的で美しく、雨粒に反射される光がこれまた自然の景色を独特の輝きで包み込んでくれます。
こういう日に写真を撮り人とは違う写真をアップするのもいいですよね。
そして、雨粒がテントや木々の葉っぱに落ちる音は心地よりリズムで心を癒してくれるので是非耳を傾けてみてください、
また焚き火もそうですが、雨音のリズムには『1/f揺らぎ』と呼ばれる効果があり自律神経を落ち着かせてくれます。
『1/f揺らぎ』についてはこちらの記事も参考にしてみてください・・・『初心者必見!簡単な焚き火の始め方 準備と注意点を紹介!』
●虫が少ない●
雨の中で飛び回っている虫をあまり見た事がないと思います。
なぜならば、“雨粒で撃ち落とされてしまったり湿度が上がると飛び回るのがしんどくなる”からです。
もちろん、雨の中でも飛び回る虫(ユスリカやクロバネキノコバエなど)もいますがコバエや蚊等は基本的には雨ではおとなしくしています。
逆に、“雨が降る前や雨上がりは活発に行動する”ので注意して下さい。
●キャンプスキルの向上●
雨キャンプでの料理やテント設営は、臨機応変で瞬時の判断が求められます。
しんどい事も多い雨キャンプですが、“困難を乗り越えることで状況への対応力が格段に向上”します。
こういう経験は普段のキャンプはもちろん、日常生活においても非常に貴重なスキルとなります。
雨天キャンプの設営ポイント!
●設営場所を考える●
まずは場所選びが重要です。
間違っても事故の可能性がある川の近くはやめてくださいね。
それを踏まえたうえで、地面に“窪みがある所”は水たまりが出来やすく、水が流れ込みやすい“低地はなるべく避ける”ようにしましょう。
斜面や高台を選びましょう。 水の流れを考慮して、雨水がテント内に流れ込まないように配置します。
“平らで窪みがない場所”を選ぶようにしましょう。
●老木の近くは避ける●
雨の林間サイトはとても幻想的で個人的にはとても好きです。
しかし、“老木は根腐れをしている可能性”もあり、雨風が強い時に“倒木の恐れ”があります。
倒木がテントに直撃した事故もあるので注意しましょう。
●まずはタープを設置●
雨が降っている時は“まずはタープを設営”する事で荷物置き場を確保しましょう。
また、テントだけ設営してもいいのですが行動範囲がミニマムになって窮屈なキャンプになってしまうので、できればタープの設営はオススメです。
タープはテントと連結して設営するのもポイントです。
①雨水の逃げ道を作るためにタープは角度を付けて設営し、雨水が流れ落ちるようにしておきましょう。
②タープはなるべくビシッと張って水かたまらない様にする
③雨で地面がぬかるんでいるのでペグが取れやすくなっているので、絶対に“長いペグ(30㎝)”を使うようにしましょう。
念のため、ペグの上に石などを置いて固定するのもいいです。
※雨に日にタープを設営する時は“あまり高い位置にしない”ようにしましょう。
低く設置する事で横からの雨の侵入を防げます。
●テントを設営●
テントを設営する前に、雨天のキャンプでは“ポリエステルやナイロン素材のテント”が撥水性も高くオススメです。
また、“耐水圧は1,500くらいが適当”です。
耐水圧は高ければ高いほどいいというものではなく高すぎすると通気性に問題が出てくるので注意して下さい。
手順
①テントの下に敷く“※グランドシート”を使いましょう。
②タープ下でテントを設営する。
③ガイドロープは全て止めるようにする
④タープとテントとをしっかりと連結する。
※グランドシートはテントよりも“数センチ内側に収まるように設置”してください。
テントからはみ出してしまうと、テントから落ちてきた雨水がグランドシートの上に落ちてきてしまい結果的にテントの底が濡れてしまいます。
ポイント
ガイドロープはほどいてすぐに使えるようにし、ペグも並べておきましょう。
雨で慌ててしまうと“ガイドロープが絡らむ事がある”ので注意して下さいね。
雨天キャンプの撤収ポイント!
雨キャンプでの撤収ポイントはタイミングと計画性です。
そして“撤収作業は設営の逆からやっていく”といいでしょう。
●雨の確認●
雨キャンプの撤収作業はめちゃくちゃ嫌すぎます。
だから、少しでも雨脚が弱い時を見計らっておきましょう。
あまり長居するのではなく、朝のうちから雨脚具合をチェックしておくほうがいいです。
●テントの撤収●
①まずは、ペグとガイドロープをしっかりと回収しましょう。
②テントの片付けをしますが、タープの下でテントの撤収作業ができるならタープ下でゆっくりと行いましょう。
(※濡れたテントはいったん、ごみ袋などに入れてサックっと片付けましょう)
③細かなキャンプ道具(焚き火台・椅子・テーブル・食器類など・・・)を片付け、車に積載する。
④最後にタープを片付ける
(※タープもテントと一緒でいったんゴミ袋などに入れて持ち帰りましょう)
●忘れ物確認●
雨の日は慌てているので“案外忘れ物をする事がある”ので大切なキャンプ道具をなくさない様にしっかりと確認してから帰宅しましょう。
●帰宅後・・・●
帰宅後は“速やかに濡れたテントとタープを干す”ようにしましょう。
また、乾かす時は“ある程度タオルで水分を拭き取る”事で早く乾燥しテントが傷みにくくなります。
もう一つ、雨キャンプをしたついでにプロの業者にクリーニングと乾燥のメンテナンスをしてもらうのもいいかもです・・・
大切なテントを末永く使うなら時々はメンテナンスも必要です。
雨天の注意事項と安全対策は?
雨キャンプには注意してほしい事がいくつかあります。
●テント内で火は使わない●
雨でも焚き火は出来るのですが、火が消えやすくついつい室内よりで焚き火をしてしまうかもしれません。
ですが、“室内での焚き火やカセットコンロなどの火器を使うのは絶対にダメ”です。
もし炊事場があるならそこで調理をする様にして下さいね。
●寒さ対策も忘れずに●
夏場であればさほど問題はないですが、“雨が降ると気温もグッと下がります”。
寒さ対策は絶対に忘れずに、夏でも余分に衣類を持っていくようにしましょう。
●転倒に注意●
足元がぬかるんでいるので“転倒には十分に注意”して下さい。
終わりに・・・
いかがでしたでしょうか・・・
雨天キャンプの設営と回収、そして楽しむためのポイントをまとめてみました。
キャンプを楽しむ際には、雨が降ることで得られる特別な瞬間もまたいいもので、困難を乗り越える達成感―これが雨ならではの魅力の一つでもあります。
雨天ならではの静寂や景色、心地よい雨音、晴れた日とは異なる豊かな経験をする事が出来ます。
自然と調和し、楽しい雨キャンプをお楽しみください!