キャンプの楽しみ方はひとそれぞれです。
一人の時間を堪能したり、皆でワイワイ楽しんだり、家では作れないようなご飯を作ってみたり、自然を満喫したりなど本当に様々です。
その中でも焚き火を眺めながらマッタリとした時間を過ごす事はキャンプの醍醐味でもあり、その時に使用する”椅子”というのはとても大切です。
なぜならば、焚き火をする時は完全にリラックスした状態で楽しみたいからであり、自分に合っていない椅子を使うと疲れてしまうからです。
そして、更にリラックスした状態で焚き火やキャンプの時間を堪能する為に椅子と一緒に“オットマン(足置き)”を使っている方もいると思います。
オットマンがあると脚を上げノビノビとすることができますが、腰痛持ちの方に少し落とし穴もあるので説明をしていきます!
腰痛はなぜ起こるのか?
腰痛はヘルニア等で起こる事もありますが、大体は『腸腰筋』と呼ばれる股関節をお腹の方に曲げる筋肉が凝り固まって起こる事がほとんどです。
では、なぜ腸腰筋が凝り固まってしまうのか・・・それは長時間座り続けたり同じ姿勢をとる事により負担がかかっているからです。
もちろん座っている以外にも腰に負担をかける原因はありますが、実は座っている姿勢というのは立っている姿勢より1.5倍程度負担がかかりとても腰に悪いのです。(悪い姿勢での座位では2~3倍程度)
座るという事は股関節を曲げた姿勢維持するため、腸腰筋が縮こまった状態が続けていおり負担をかけてしまっています。
そんな状態を続けていると腸腰筋が血行不良により凝り固まってしまい腰痛やギックリ腰が発症してしまいます。
考えてみると、キャンプは長距離の運転や設営時にしゃがみこんでする作業が多く股関節を曲げた状態でいる事が大変多いです。
更に、設営後も焚き火や食事等と腸腰筋に負担をかけてしまう行為のオンパレードなので腰痛の方は注意が必要なのです。
腰痛にオットマンはなぜ悪いのか?
結論からいいますと、オットマンを使っている人は浅く座り脚を投げ出して座る為、腰が丸くなりなってしまいます。
そうすると腸腰筋に負担がかかり凝り固まり腰痛を悪化させてしまいます。
更に、オットマンを使うとリラックスしてしまうのでついつい長時間座り続けてしまいます。そうすると血行不良も合わさり腰痛悪化リスクが高くなってしまいます。
しかし、なのでオットマンが必ず悪いというわけではなくメリットもあります。
腰痛のポイントは『長時間座り続けたり同じ姿勢をとる事』です。
ですからオットマンを使用する時でも椅子の深くに座って少しでも骨盤を立てた状態にしたり、長時間座り続けるのではなく20分に一回程度は脚を下して座ったりと腸腰筋の負担をなるべく軽減しながら座るといいと思います。
悪い座り方として
- 脚を組まない
- 浅く座らない
- 猫背で座らない
- 長時間同じ姿勢で座らない
腰痛の方はこの4点は常に意識して座るようにして下さい。
オットマンのメリット
焚き火を楽しんでいる時は長時間椅子に座っている事が多いと思います。
あまり長時間座っていると途中で足がダルクなったり浮腫んできたという方もいるのではないでしょうか・・・
そうした時にオットマンを使い脚を高く上げることにより心臓に血液が戻りやすくなり浮腫みを軽減できます。(※腰痛の方は適度に脚を下したり上げたりをして長時間同じ姿勢ならないように注意する事が大切)
また、本来オットマンは脚置台ですが簡易的な椅子であったり、コットの横におけばサイドテーブルに代用する事ができるので助かります。
腰痛対策!
簡単な対策方法として
これは日常生活や職場などでも使えるので是非参考にしてみて下さい。
- 定期的に立つことです。数十分程度に1回立つのが好ましいですが人によって様々です。
- 立ったついでに少し歩く。そうすることで腸腰筋が伸び縮みされ血行も良くなり柔軟性も上がります。
- ストレッチをする。イラストのように股関節を伸ばすことで腸腰筋が伸ばされます。筋肉は15秒程度伸ばした状態維持しましょう。
また、勢いよく伸ばしたり、痛いくらい伸ばすと体は逆に筋肉が切れると勘違いし硬く縮んでしまうのでユックリとやりましょう。
また、長時間座って後に急に立ち上がったりすると凝り固まった筋肉が急に伸ばされてしまい、体は筋肉が切れると勘違いし逆に縮めてしまいます。
そうするとギックリ腰になってしまうので、立ち上がる時はユックリと立ち上がる事を忘れないようにして下さい!
終わりに・・・
いかがでしたでしょうか・・・
キャンプは思いのほか足腰が疲れます。
そんな時にオットマンがあると脚の疲れも軽減し快適なキャンプ時間を過ごせます。
しかし、腰痛持ちの方にはオットマンは少し注意しながら使用する事を勧めます。