漫画『ゆるキャン△』に登場する斎藤恵那は休日での登場シーンは布団の中が多く飼い犬と共に極度の寒がりであります。そんなゆるキャン△登場メンバーきっての寒がりである斎藤恵那が野クルメンバーと冬キャンをすることになりますが、そこで出てくるシュラフがまた凄い!
そのシュラフはmont bell(モンベル)
ダウンハガー800』。漫画ではアルピニスト800(NANGAから販売されていた)とありますが、形・値段からしてモンベルのダウンハガー800ではないかとなっています。
斎藤恵那はお父さんに『アウトドアはいい経験になるから』と援助をしてもらい、初めてのキャンプで大垣千秋が鼻血を出してしまうほど高価なシュラフを持参してきました。そんな大垣千秋が鼻血を出してしまったほどのシュラフを見ていきます。

道具雑誌ではダウンハガー800#0を使っているとなっていますが、千秋がびっくりしていた値段的にも#1なので今回は#1をピックアップします。

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ダウンハガー800の種類

ダウン品質の違い

モンベルから販売されているダウンハガーはEXP・900・800・650と4つシリーズ(女性用モデル・ロングタイプもある)からなっており違いがあります。何が違うのかというと、中に使用しているダウンの質が違います。
EXP:極寒地で使用しても問題がないモデルで様々な機能が盛り込まれています。
900:高機能のダウンであり、質のいいダウンは少量で多くの空気を溜めこむことができるので保温力も高く軽量になります(その分、お値段も高くなります)
800:一般的なタイプではあると思いますが、ゆるキャン△の斎藤恵那が使っていたシュラフはこの800の#1タイプだと思います。値段と機能を両立させたモデルです。
650:徹底的に価格を抑えたモデルになっています。使用するダウン量も増えるため収納サイズも大きくなってしまいます。

機能性の違い

ダウンハガーには更に、#0~#5(#4は欠番)に分かれて機能的な面で少しずづ使用が違っています。数字が低いほど寒い環境に強く➀~⑥の機能を多く使っているシュラフになっています。

機能としては6つ

➀トルネードフード:顔の露出が少なるなる。これは非常に大切でシュラフが暖かくても露出している顔が寒かったら冷たくて安眠が妨げられます。
②ネックバッフル:中綿の入ったチューブが首のところにあり暖かくしてくれます。
③ドラフトチューブ:ジッパー部分からの冷気の侵入を防ぎます。
④オートマチックロック・ジッパー:寝相が悪くても勝手にジッパーが開かないようになってます。
⑤フードアジャスター:顔周辺からの冷気の侵入を防いでくれます。
⑥トライアングルガゼット:ジッパーの最後の所を丈夫にしていてシュラフ自体が引き裂かれないようになっています。

また女性用のモデルでは、女性の体形に合わせて肩幅部分を狭くし空気の侵入を防ぎやすくしたり、足元のダウン量を増やした設計になってます。

ダウンハガー800#1のスペック

使用時サイズ:身長183㎝まで
収納時サイズ:Φ17㎝×34㎝

重量:946g

コンフォート温度:-3℃(一般的に女性でも快適に寝れる限界の温度)
リミット温度:-9℃(寒さに強い人は大丈夫でも、寒さに弱い人では衣服などで工夫すれば何とか大丈夫な温度)
エクストリーム温度:-28℃(寒さに弱い人が寝袋の中で丸まって6時間寒さに耐えれる温度)

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価格

メーカーサイトでは45,000円(税抜き)で販売しています。

メリット

➀軽量・コンパクト
最近のシュラフはコンパクトな物が多いですが、似たようなスペックのシュラフの中では若干コンパクトに収まります。また総重量も1㎏を切ってくるあたり軽い部類に入ります。

②ストレッチ機能がいい
スーパースパイラルストレッチ機能(生地の線維を角度を工夫し糸ゴムを使っている)により伸縮率135%まで上げており普通の身長であれば中で何の問題もなく寝返りが打てたり、あぐらをかくことも可能です。

③暖かい
何といってもこれがなければ話になりませんが、上記で説明した➀~⑥の機能により外気の侵入を防いだり、体の露出を減少することにより暖かく保てるようになっています。

④左右のジッパーを選択できる
本来シュラフを開け閉めするジッパーは右であることが多いのですが、ダウンハガー800シリーズは左右選べるのでので注意して選んでください。

⑤コストパフォーマンスがいい
同程度の機能を持ったシュラフと比べても値段も安くコスパに優れていると思います。

デメリット

➀ジッパーが食い込みやすい
内側からジッパーを上げる時は食いこみやすいので少しだけ注意が必要です。

デメリットとしてはあまりないように感じます。

洗い方

長く愛用しているとダウンに汚れがついていき上手く空気を溜めこみにくくなってきます。末永く使うには定期的に洗濯をしてお手入れをする事が重要になってきます。
基本的には手洗いで洗うようにしてください。

➀ダウン専用の洗剤で部分的な汚れを落とす
先ず、洗剤はダウン専用の洗剤を使用しましょう。全体を洗う前に汚れの酷い所をスポンジなどで洗う。

②ぬるま湯で洗いすすぎをする
40℃以下のぬるま湯で洗いとすすぎをします。この時はゴシゴシ洗うのではなく押し洗いで優しく洗いましょう。シュラフ内部まで洗剤が浸透しているのでしっかりとすすぎ洗いはしましょう。ある程度水が汚れなくなってきたら完了。

③脱水する
洗濯後のシュラフは大量に水分を吸収しているので桶などに入れ傾けたりしながら軽く水を切って、その後にバスタオルに挟んでユックリと上から抑えるようにして水をバスタオルに吸収させていく。絞ったりすると羽毛がかたよってしまったり傷んだりするのでやめてください。
脱水する前に、濡れた状態のシュラフに撥水スプレーをしておくと撥水力もあがり耐久性もあがります。


④乾燥させる
コインランドリーでの乾燥が1番簡単ではあると思いますが、なかなか濡れたシュラフを持っていけない方も多いと思います。そんな方は天気の良い日に自宅の物干し竿でシュラフを広げて干しても問題はないと思います。その時の注意として、中の羽毛がかたよってないかを確認し、かたよりがあればほぐしてあげて下さい。乾燥には数日かかるので天気の続く日を選んで洗濯しましょう。

終わりに・・・

ゆるキャン△きってのお嬢さんである斎藤恵那だけあり、なかなかハイスペックなシュラフをキャンプデビュー戦で持ってきたと思います。でも実際にキャンプでシュラフを使用するときは設定されている温度より+5℃くらいで使用した方がいいです。ですから使用温度が-3℃なんていらないと思わず冬のキャンプをするならこれくらいのスペックを備えたシュラフを使用する事をオススメします。

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