キャンプ!オススメのSUV車『新型ヴェゼル』のメリット・デメリットは?

昨今、キャンプで人気があるSUV車。
ソロキャンプではそこまで問題はなくても、ファミリーキャンプとなると荷物も多くなり車もそれなりのサイズになってきます。
そしてキャンプ場は悪路であり道幅も狭い所が多いためミニバンのように大きい車だと不便な時もあります。
そんな時にSUVは見た目も良く、悪路での走破力も高く積載量もありキャンプには持ってこいなのです。
しかし、昨今の人気は尋常ではなくどの自動車メーカーもしのぎを削って新型モデルが発売されていますが、
今回はホンダから発売されている『新型ヴェゼル』はコンパクトであり、コストパフォーマンスの優れた車”になっているのでメリットやデメリットを詳しく見ていきたいと思います。

なお、新型ヴェゼルにはガソリン・ハイブリッド(e:HEV)の2種類がありますが、今回はハイブリットタイプ(e:HEV)のFF/Zグレード(前輪駆動車)を見ていきます。

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新型ヴェゼルのスペック!

タイプ別ラインナップ

ガソリン FF/4WD=227万9200円/249万9200円

ハイブリット(e:HEV)Xグレード FF/4WD=265万8700円/287万8700円

ハイブリット(e:HEV)Zグレード FF/4WD=289万8500円/311万8500円

ハイブリット(e:HEV)PLAYグレード FF=329万8900円

諸元(大まかな全体スペック)

ボディサイズ:全長4330㎜×全幅1790㎜×高さ1590㎜
室内空間サイズ:全長2010㎜×全幅1445㎜×高さ1225㎜
トランク容量:後席使用時=奥行760㎜×幅1010㎜×高さ780㎜
後席収納時=奥行1740㎜×幅1010㎜×高さ780㎜

車両重量:1400㎏

排気量:1496㏄

エンジン:直4DOHC+モーター

エンジン最高出力:78㎾(106㎰) 6000-6400rpm
モーター最高出力:96㎾(131㎰) 4000-8000rpm

エンジン最大トルク:127Nm(13.0㎏m) 4500-5000rpm
モーター最大トルク:253Nm(25.8㎏m) 0-3500rpm

燃料タンク容量:40ℓ/レギュラーガソリン

燃費(WLTCモード):24.8㎞/ℓ

本来エンジン高速時にパワーが上が出る様にされているので低速化回転で走行する時に燃費が落ちてしまいます。
そこで燃費の悪い低回転走行は電気で走ろうというのがハイブリッド車なのです。
ハイブリッド車は街中走行時には燃費がいいのですが、逆に高速走行時には燃費が悪くなってしまうのがデメリットになります。
しかし、ホンダの“e:HEV”と呼ばれるハイブリッドシステムは『低回転走行は電気』『高速道路などの高回転走行時はエンジン』に切り替えて走行する事によりハイブリッド車のデメリットを軽減するシステムを採用しています。

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運転しやすい大きさ!

ボディサイズは『全長4330㎜×全幅1790㎜×高さ1590㎜』となっています。
これはコンパクトSUVの部類にはいりますが、よく他社と比較される車としては『トヨタ/ヤリスクロス』『日産/キックス』『マツダ/CX-30』などがあります。

他社との大きさ比較

新型ヴェゼル:全長4330㎜×全幅1790㎜×高さ1590㎜

CH-R(トヨタ):全長4385㎜×全幅1795㎜×高さ1565
キックス(日産):全長4290㎜×全幅1760㎜×高さ1610
CX-30(マツダ):全長4395㎜×全幅1795㎜×高さ1540

どうですか?
こう見るとそれ程の大きさの大差はないようにおもいますよね。
これがトヨタの『ハリアーやRAV4』、マツダの『CX-5』のようにもうワンランク上の車格になると『全幅が1850㎜程度』となり一気に運転に気を使うサイズになってしまいます。
しかし、新型ヴェゼルのオススメポイントとして『運転のしやすさ』があります。
何故運転がしやすいのかというと『全幅1800㎜を切ると運転が楽』であるという事です。日本の道路でも狭い所では横幅が4m程度であり、車同士のすれ違いをするのであれば全幅1800㎜以下の車の方が楽という事です。また”機械式駐車場でも全幅1800㎜以下“が多いのでその点もオススメポイントです。

また『前方視界の見晴らしがいい』というのもヴェゼルの特徴です。
まず、薄型のダッシュボードで水平基調になることにより前方の見晴らしがよくなり、更にボンネットの両サイドには『少し盛り上がりがある』事により車幅感覚が掴みやすくなっています。

そしてもう1つ・・・
『アイポイントが高い』です。
もともとの着座位置でも十分アイポイントが高いのですが、シートサイドのレバーを動かすことで非常にシートポジションが高くなます。
ポンネットがある車の運転に自信がない方でもかなり運転しやすい車になっています。

室内空間が広い!

移住性はどうなのか?
室内空間の比較

新型ヴェゼル:全長2010㎜×全幅1445㎜×高さ1225㎜

CH-R(トヨタ):全長1800㎜×全幅1455㎜×高さ1210
キックス(日産):全長1920㎜×全幅1420㎜×高さ1250
CX-30(マツダ):全長1830㎜×全幅1490㎜×高さ1210

ちなみに1クラス多き車の室内空間は・・・
ハリアー(トヨタ):全長1880㎜×全幅1520㎜×高さ1215


室内空間はトータルでみるとヴェゼルが優勢だと思います。
コンパクトSUVの中ではダントツで後席の移住空間は広く、前後空間は1サイズ大きいハリアーと比較しても結構張り合っているのではないでしょうか?
(写真は運転席のポジションを身長164㎝の私で合わせたものです)

トランク容量はどうなのか?
トランクサイズ

新型ヴェゼル:奥行760㎜×全幅1010㎜×高さ780㎜

CH-R(トヨタ):奥行770㎜×全幅950~1100㎜×高さ675㎜
キックス(日産):奥行900㎜×全幅1265㎜×高さ927㎜
CX-30(マツダ):奥行800㎜×全幅1000㎜×高さ750㎜


出典:Motor-FanCAR

トランクは、容量が多い方が荷物がいっぱい乗るのではなく、レイアウトが重要になってきます。
ヴェゼルは奥行が760㎜とあまりないように思いますが、奥行があっても今度は荷物を取り出すときに苦労する事になります。
どちらかというと高さがある方が使いやすいと個人的には思います。
また、ヴェゼルは後席を倒すと完全なフルフラット状態になるので、後席を倒して使用する状況では圧倒的に使いやすいです。

車中泊がしやすい!


キャンプに行った時にテントではなく車で車中泊をする人もいます。
車中泊は大きいミニバンのような車や軽ワゴンでする事が多いとおもうのですが、実はヴェゼルは車中泊にももってこいなのです。

その理由として・・・
先程も説明したとおりこのクラスの車では“室内空間が広い”という事と、“ダイブダウン機構”があるという事です。
ダイブダウン機構とは、後席を倒すとトランクとの段差が一切なく、完全フルフラットになるのです。
その広さは運転席助手席を一番前までずらすして後席をダイブダウン機構すると、『奥行185㎝』にもなります(全席との間にある足元空間が25㎝程度あり、隙間ができてしまいます)
これは成人男性でも余裕で真っ直ぐ寝れる空間になり、マットに寝袋を置けばなんの問題もなく車中泊できます。
このクラスのSUVの中ではダントツで車中泊はしやすいと思います。

ハンズフリーでトランクの開閉!

キャンプはどうしても荷物が多くなり1つ1つの荷物も大きく両手が塞がってしまう事も多々あります。
トランクを開けずにうっかり積み込もうとしようものならもう一度荷物を下に置いてトランクを開けるしかありません。
そんな時に活躍する機能が『ハンズフリーアクセルパワーテールゲート』と『予約クローズ』です。

✱ハンズフリーアクセルパワーテールゲート✱


この機能は両手が塞がっている状態でも『足先をテールゲートの下に入れて引き戻すとトランクが自動で閉まる』というシステムです。
両手で荷物を持ち手がふさがっている時には大変便利で、キャンプではこの大活躍する機能です。

✱予約クローズ✱


トランクにある『予約クローズボタン』を押しておけば荷物を持って1m以上離れると自動でトランクが閉まる仕様になってます。

ヒルディセントコントールが便利!


雪道や下り坂で20㎞/時速以下の時にスイッチを押すと速度を保ってくれるという機能です。
キャンプには何気に役立つ時が多い機能です。

ワイヤレス充電搭載!


スマホを置くだけで充電できる機能があるので、キャンプに行く道中に充電ができます。
Zグレードは標準装備なのでありがたいです。

価格が安い!

ハイブリットのZグレード:289万8500円”です。
室内インテリアも程よく高級感もあり、この値段は装備を考えるとかなりコストパフォーマンスは高いです。

税金が安い!

毎年払う自動車税ですが、先に金額をいうと新型ヴェゼルは『30,500円』です。

3ナンバーと5ナンバーの違い

✱3ナンバー車の基準✱
・排気量:2001㏄以上
・全長:4701㎜以上
・全幅:1701㎜以上
・全高:2001㎜以上
・税金額:排気量2000以上 36,000円~(排気量で変わる)
排気量2000以下 30,500円

✱5ナンバー車の基準✱
・排気量:2000㏄以下
・全長:4700㎜以下
・全幅:1700㎜以下
・全高:2000㎜以下

車は大きさによって5ナンバーと3ナンバーに分けられています。
3ナンバーと5ナンバーの車では税金額が違うのですが、実は『エンジンの排気量の違い』で税金額が変わってくるのです。
新型ヴェゼルは車のサイズが大きいので3ナンバーですが、排気量が2000以下なので税金額が安いのです。

ちなみにハリアーやCX-30の自動車税は36,000円となります。

デメリットはあるの?

デメリットは・・・もちろんあります!

1.納期が長い

昨今、半導体不足もありZグレードの納期が1年以上がざらにあるようです。

2.パワーが少し物足りないかも?

排気量が1,500㏄なので少しパワー不足を感じる方もいるかもしれませんが、街乗り程度では物足りなさを感じる事はないと思います。
少なくとも私自身はパワー不足を感じた事はないですね。

3.パワーシートがない!

先代の上級グレードには搭載されていた“パワーシート(電動でシートが動く)”ですが、新型には搭載されていません。
私は車の降車時にシートを後ろまで下げるのでパワーシートは必要ないです(パワーシートは動きが遅い為)

4.燃費が悪いかも?

他社のコンパクトSUVと比較すると少し燃費面が劣るように感じます。
しかし、私は燃費を考えない“スポーツモードで走行”する事が多いですが燃費は『22㎞/ℓ』は走っています。
個体差はあると思いますが、これだけ走れば合格ではないでしょうか?

5.2人での車中拍は少し辛いかも?


全幅が1445㎜は他社と比べて少し狭いです。
インナーマットを2枚並べて使う事は出来そうもないのです。
コンパクトな銀マットを2枚敷くか、寝袋だけ2枚並べて寝るかになりますね。

6.コンセントがない!

昨今の車は災害時の為に100Vコンセントの搭載されている事が多いのですが、新型ヴェゼルはオプションでの選択もありません。

終わりに・・・

いかがでしたでしょうか・・・
ガソリンモデルや最上級グレードのPLAYもあるのですが、今回は新型ヴェゼルZグレードをピックアップしてみてみました。
走行性能・移住空間・快適装備・ランニングコストなど、トータルで考えた時に他社と比べてお買い得感はあると思います。
現に、中古車市場でも購入価格よりも高く出回っていることか販売価格が安く設定されており人気もあるという事です。
もちろんデザイン面は人それぞれなので何とも言えないですが、キャンプに使うSUVであればオススメの1台ですね!

 

 

 

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